E.Leclerc Seclin

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倉庫自動化 でドライブスルー型スーパーが大きく進化

次世代Skypod®システムの初導入により、E.Leclerc Seclinのドライブスルー型スーパーは、出荷手配 と保管の効率を大幅に向上させ、よりスムーズで迅速に対応することを可能にし、ドライブスルーの利便性体験を消費者に提供できるようになりました。このプロジェクトは、E.Leclercにとって更なる成長に向けた大きな一歩です。同時に、Exotec®の歴史においても重要な成果となりました。

課題

急増するニーズに対応する中で、E.Leclerc Seclinのドライブスルー型のスーパーは、いくつかの深刻な課題に直面していました:

  • 長い待ち時間:注文品の受け取りに最大15分もかかることがあり、これは現在の顧客満足度の基準を満たしていない。
  • 処理能力の不足:自動化導入前は、1日あたりの注文処理数が最大800件にとどまっていた。
  • 労働環境の改善ニーズ:従業員は注文品の回収と配達のために1日あたり15~20kmの移動を強いられており、業務効率や健康面に支障をきたしていた。

プロジェクト立ち上げ当初、E.Leclerc Seclinはこれらの課題を解決できる物流ソリューションを探していました。

店舗責任者のマクセンス・モーリス氏は、Exotec社が提案するロボティクスの革新技術に注目しており、「Exotecのシステムは、保管効率の高さと運用の柔軟性が決め手だった」と語っています。

同社の戦略的なビジョンと、Exotecの継続的なイノベーションプロセスが融合したこの共同事業は、理想的な実証の場となり、最終的にはSkypod製品の新たな世代の誕生へとつながりました。

Skypodシステム

ロボット数保管ビン数ラックの高さドライブスルーステーション数システム面積処理能力
30台1,680個6m(20フィート)12箇所2,500平方メートル(26,910平方フィート)1時間あたり最大110人、1日最大1,200人

オペレーションの流れ

ステージ1:手作業によるピッキングと出荷手配

作業は、オペレーターが商品を手作業でピッキングを行うところから始まります。オペレーターは同じカテゴリの商品を複数の顧客分にまとめて収集する「ウェーブピッキング」を行い、作業時間の最適化を図ります。

ステージ2:商品の仕分けと注文への紐づけ

ピッキングされた商品はSkypath®コンベアによって仕分けられテーブルへ運ばれた後、顧客ごとの注文に応じてそれぞれの注文箱 に振り分けられます。

ステージ3:温度帯別での保管

仕分けが完了した注文箱は、品物の温度帯に応じて以下3つのゾーンに振り分けられます:

  • 常温商品:Skypodの「ピュアバッファ」システムで保管され、最大1,080箱を収容可能。ピッキングは引き続き手作業で行われます。
  • 冷蔵商品:別のSkypodバッファリングシステムで管理され、最大600箱を収容可能。
  • 冷凍商品:専用エリアで保管され、Skypathコンベアネットワークを通じて全体の物流フローに統合されています。

ステージ4:スピーディーで連携の取れた配送体制

消費者がドライブスルーの受け取り場所に到着すると、外部端末でチェックインを行います。この操作により、常温・冷蔵・冷凍の3つの保管ゾーンから注文箱の引き出しが同時に開始されます。

直結されたコンベアが注文箱を12ある自動受け渡しステーションの上部にあるバッファループに集約します。

各ステーションはこのプロジェクト特有のニーズに応えるために特別に設計された革新的なデザインが採用されており、従来の物流システムとは一線を画す柔軟性と効率性を実現しています。

顧客がステーションに車を寄せると、注文箱が自動的に連続して降下し、すぐに車のトランクに積み込める状態になります。

消費者と従業員の満足度向上

スムーズかつ迅速な商品受け渡しを実現し、ドライブスルー型スーパーの自動化により、無駄な待ち時間の削減だけでなく、オペレーターは消費者対応やサービスに集中できるようになりました。常にドライブスルーの駐車場にスタッフが常駐することで、必要に応じて即座に対応ができ、出荷準備に追われることなく柔軟なサポートが可能となっています。

導入後の飛躍的な変化・進歩

次世代Skypod®システムの導入により、E.Leclerc Seclinは以下のような顕著な成果を達成しました:

週ごとの新規顧客数の増加:週あたりの新規顧客数は5人から30人へと6倍に増加。

注文数の増加:ドライブスルーでの処理件数は、1日平均800件から最大1,200件へと50%増加。

待ち時間の短縮:顧客の平均待ち時間は15分からわずか5分に短縮した。

顧客満足度と信頼関係の向上:待ち時間の短縮とシステムの向上により、顧客からの信頼が深まった。

労働環境の改善:従業員の身体的負担が大幅に軽減され、顧客対応やサービスへ専念可能となった。

持続的な成長維持とドライブスルー型スーパーの新たな評価基準 E.Leclerc SeclinとExotecのタイアップにより、ドライブスルー型スーパーは、効率性とイノベーションの模範として新たな地位を確立しました。本プロジェクトを通じて、Skypod®システムのような高度な物流技術が、顧客満足度向上と業務最適化、そして従業員の労働環境改善に役立つことで評価されました。

「現在、私たちは事業を拡大し、消費者の需要に応え、より多くの注文を準備できるようになりました。」
– マクセンス・モーリス(E.Leclerc Seclin 代表)

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