Lyreco

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既存設備のまま7,000SKU増と毎時1,200ラインの高生産性を実現

Lyrecoは、Vottem拠点にExotecのSkypod®システムを導入することで、倉庫内に新たに7,000SKUを取り込み、1時間あたり1,200行の処理能力を実現するとともに、現場オペレーターの作業環境を大幅に改善しました。しかも、拠点の稼働を止めることなく導入を完了しています。

導入内容

ロボット数保管ビン数ラックの高さステーション数xx能力処理能力
79台52,000個7m51時間あたり12001時間あたり450

物流変革をリードする先進企業

Lyrecoは、約100年前に創業された、欧州およびアジアで事業を展開する企業向け用品・ソリューション分野のグローバル企業です。長年にわたりオフィス用品を中心に事業を展開してきましたが、現在では衛生用品、清掃用品、個人用保護具(PPE)などへと提供領域を広げ、幅広いカテゴリーをカバーしています。

Benelux地域*では、LyrecoがオランダのPPE専門企業Intersafeを買収したことを機に、同社の事業はさらに成長を加速させました。この戦略的な事業拡大により、LyrecoはLiège近郊Vottemにある物流拠点――すなわち同地域のオペレーションの中核を担う倉庫のあり方を、抜本的に見直す必要に迫られました。

*Benelux地域:ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの総称


課題 :事業成長に既存インフラが対応しきれなくなった

Skypod®システムを導入以前、Vottem拠点は事業成長のスピードに対応しきれず、複数の課題を抱えていました。

保管能力の不足

買収したIntersafeの商品ラインが加わったことで、管理すべきSKU数は大幅に増加しました。しかし、従来の倉庫構成のままでは、この追加物量を吸収できるだけの保管能力がなく、既存設備で何千もの新規品目を効率よく保管・取り出すことは、もはや困難な状況となっていました。

老朽化した設備

従来の倉庫レイアウトやマテハン設備は、現在とは異なる物量を前提に設計されていたため、現行の生産性要件を満たせなくなっていました。作業者はピッキングのたびに長距離を歩く必要があり、身体的負担が増すと同時に、現場運営の柔軟性も損なわれていました。

ピークシーズンへの対応力不足

顧客からの受注量の変動が大きく、納期短縮の要求も強まるなかで、この拠点には十分な対応力がありませんでした。急な物量増にすばやく対応したり、受注量合わせて出荷体制を調整したりすることは、日々の大きな課題となっていました。

こうした課題を受け、Lyrecoは、既存インフラを全面的に入れ替えることなく、保管密度の向上、ピッキング生産性の改善、そして作業環境の向上という3つの要件を同時に満たすソリューションを必要としていました。


ソリューション :Skypod®システム


Skypodシステム®は、Lyrecoのニーズに適したソリューションでした。モジュール構造により高密度保管に対応するとともに、既存の物流環境への統合を前提に設計されているため、Vottem拠点で稼働していたコンベヤーにも直接接続することができました。

高密度保管と柔軟性の両立

52,000のラックロケーションにより、従来の設備構成を大きく上回るSKUを収容できるようになりました。ロケーション管理はロボットが担っています。

再設計された出荷工程

出荷準備は、2つの工程に分かれています。まず、大型品や高回転商品はコンベヤーから直接ピッキングされます。次に、システム内に保管された商品は、79台のSkypodロボットによって5つのピッキングステーションへ供給され、そこでオーダーが完成します。WMSは各注文に最適なカートンサイズを自動で算出します。これにより、作業者が倉庫内を歩き回る必要はなくなり、ロボットが商品を作業者のもとへ搬送します

シンプルで分かりやすい入荷工程

入荷作業に専門的な知識は必要ありません。作業者は空のビンを取り、商品をスキャンして投入し、そのビンをシステムに流すだけで作業が完了します。以降の処理はシステムが引き継ぎます。

Exotecによる保守対応

不具合対応の90%以上は、Exotecのフランスにあるコントロールセンターから遠隔で実施されています。重要なスペアパーツは現地に常備されており、安定した稼働を確保しています。また、両社のチーム間では、毎月パフォーマンスレビューが行われています。


導入効果

Skypodシステム®の立ち上げにより、優先課題としていた3つの領域すべてで、具体的な改善効果が得られました。

保管能力

Intersafeの買収により追加された7,000のSKUを、建屋の増築や既存コンベヤー設備の刷新を行うことなく、倉庫内に取り込むことができました。

生産性

現在、この拠点では5つのステーションと79台のロボットにより、1時間あたり1,200行のピッキング処理を実現しています。

「商品がこちらに運ばれてきますので、もう長い距離を歩き回る必要はありません。ロボットに仕事を奪われるのではなく、仕事そのものがはるかに楽になっています。」
— Steven Op de Beeck氏(ベネルクス地域 サプライチェーンディレクター

作業環境

作業者は、倉庫内を長距離歩き回る必要がなくなりました。ピッキングステーションは人間工学に配慮した設計となっており、作業は画面の指示に従って進められるため、身体的負担は大幅に軽減されています。

こうした変更は、ExotecがLyrecoの現場チームと協議を重ねながら進めたものであり、現場からも高く評価されています。